ミステリー用語

クローズドサークル

なんらかの事情で外界との往来が不可になった状況下で起こる事件。

「孤島や吹雪に見舞われた山荘」「電話線や電波が届かないような環境」など、どのような条件で脱出できないのかが舞台の決め方にもなる。

往々にして犯人の計画的犯行によるものであり、お互いに逃げられないリスクを背負ってまで「どのような目的があるのか?」「なぜそこまでするのか?」を考える必要がある。

現代ではスマホの普及により外界への連絡が容易になったので、電波がジャミングされているなどの何らかの準備方法も考える必要がある。

探偵役

犯人を探したり、推理する人物を指す。

職業探偵でなくとも、観察力の鋭さや、勇気のある教師や一般人などでも推理を行なって解決することもある。

その人物の個性や能力でどのような推理を行われるかというのが、推理ものの探偵としてのキャラクターの見せ所になる。

倒叙

初めに犯人と犯行過程を明らかにし、犯人の視点から物語が展開されていく物語の手法。

ハウダニット How dunit

犯行方法を解明するのに重点を置いた作品。

フーダニット Who donit

誰が犯行を行ったかを当てる事に重点を置いた作品。

ワトスン役

探偵役のパートナー、もしくは物語の語り手となる人物を指す。シャーロック・ホームズの相棒ジョン・H・ワトソンからとられている。

変人の探偵に対して常識人の相棒だったり、探偵に対してのバランス役がいるからこそ探偵が引き立つこととなる。

あるいは変則的な例だと、ワトソン役が事件を解決したり、探偵と相棒の互いの良さがどう出るかが魅せ方のポイントとなる。